2005年03月22日
存在の耐えられない軽さ

存在の耐えられない軽さ
出産前まで常勤していたオーケストラ連盟の会議スタッフで、ラハティ(Lahti)とタンペレ(Tampere)に行っていました。
春の会議は定例のものですが、今年は連盟の創立40周年も重なり、海外招待客も含め出席者100人近くの大きな会議となりました。
いつものように講演やパネルディスカッションの記録をとったり写真を撮ったり、海外ゲストのバックステージツアー(3日間で4本!)に同行したり、その他地元オケ(ラハティ交響楽団)の公演鑑賞はもちろん、開催地主催のレセプションやらその他毎夜の豪華な会食やらで、朝から深夜近くまでいろいろなことをしていました。
こうした会議の仕事も回を重ねるようになり、この奇妙な立ち位置の日本人スタッフにも小さな小さな、でも目に見える発言の機会や責任というものがあらわれてきています。今回一番大変だったのは、ラハティからタンペレへの移動で、10人ほどのゲストに一人で同行したことでしょう。一週間ほど前から上司に「皆が退屈そうにしていたら、『外国人から見た、こーんなヘンなフィンランド文化』みたいな軽い話で笑わせてあげてよ。日本のラジオにも、出たことあるんでしょ」と言われていたのですが、本当に眠れなくなりました。日本語で話すわけじゃないし、大体欧州主要オケ・連盟の幹部や関係者、哲学者、音楽家、等々、世界が認める文化人を前に一体どんな冗談を言えというのか・・・こんな日本人自体、よっぽどジョークなんじゃないの?
他にも自分を否定してしまいたい言葉と思いがガンのように拡がってくるのに耐えながらの仕事です。もっとも、今回の会議で異口同音に聞かれた言葉「どれだけ自分を明け渡しているか」・・・結局は、そこに尽きるのだろうなという気がしました。誰だって意味のないことに生涯を費やしたくはない。逆に、コミットメントは大きな賭けなんですね。勇気がない、能力がない、国籍が・・・といいながら自分に思考停止を許してはいけないなと・・・与えられた機会に感謝です。
投稿者 picasonic : 2005年03月22日 09:59
コメント
「存在の耐えられない軽さ」。チェコの偉大な作家:ミラン・クンデラですね。タイトルに反応してしまいました。チェコは僕にとって、いつか行きたい夢の場所です。
それにしても重責でしたね。その場に日本人として立ち会う緊張感、おつかれさまでした。
投稿者 bang-chang : 2005年03月22日 14:53
「冗談」っていうのもミラン・クンデラにはありましたね。ははは!
実は今回日本からも2名ゲストがあったので、そういった方々をこちらでお迎えできたことはうれしかったのですが。いやはや!
プラハは本当に美しい街です。お近くではブラチスラバ(スロバキア)、リュブリアナ(スロベニア)などもいいかも。
投稿者 lommi : 2005年03月22日 23:18